ご高齢の方の多くは高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病をはじめ、多くの内科的疾患を併発されています。このため、複数の医療機関を受診する場合が多く、重複した薬剤を処方されるケースが数多くみられます。ご高齢の方の場合、治療により体力が低下し寝たきりになる可能性も高いうえ、薬の副作用も出やすく、副作用を抑えるための薬でさらに体調が悪化するという悪循環も起こしかねません。
長い年月の生活習慣や環境、様々なストレスの蓄積、精神状態、表面的な症状以外にも、細心の注意を払い診断すべきことがたくさんあります。
最近よく言われる「病気との付き合い方」、つまり、病気をただ治せばいいのではなく、現在の日常生活や生活環境を考えながら治療方針を検討する必要もあると思います。
きむら内科医院では、総合内科専門医および老年病専門医の経験を活かし、より全人的(医学的に身体、心理、環境など“総合的”の意味)な医療を提供しています。
例えば、患者様ひとりひとりに合わせ、今後発病の可能性の高い病気を予測し、その予防を診療方針に加え、必要な薬を最小限に絞り、副作用に注意しながらの治療をしていくこと。将来的な診療や、精神面のサポートをするためのコミュニケーションも大切にしています。
父の代から診てきた方で、ご高齢になられた患者さんの診療過程で遺伝的な疾患が見つかり、
ご家族の皆さんに将来的な予防医療のご提案をさせていただいたこともあります。
必要であれば、他科各専門医と連携を取りながら、治療を進めていきます。こんなに多くの薬を飲んで大丈夫かとお思いの方や、高齢だからと諦めていることがあれば、お気軽にご相談ください。