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神戸市、須磨区、「かかりつけ医」の思うこと ①

「院内セミナーを終えて」

きむら内科医院院長の木村 明裕です。

先日、「認知症にならないための食事」をテーマに、当院の待合ロビーを使ってセミナーをおこないました。かかりつけ医として、日々の診療以外に何かできることは?という気持ちからです。

20名の予定でしたが、30名様近くご参加いただきました。

まずは、「皆さま、ご参加、どうもありがとうございました。」

一方的に話すだけでなく、できるだけ身近で、気軽に話し合える場にしたいと思い、皆さんがいつも使う待合ロビーに椅子を並べてみました。私自身も堅い雰囲気は苦手ですので。

そして、何よりも感動したのは、皆さんが一生懸命にノートを取ったり、たくさんの質問が出たり、とてもアクティブだったことです。

とても、元気です。嬉しくなりました。

 

現在、認知症の確実な予防法はありませんが、認知症を起こす病気の中で一番多い「アルツハイマー病」は生活習慣病の関連が注目されていて、糖尿病と比例して増加しています。例えば、血糖値を上げない食事の工夫で、予防の可能性が高くなると思います。今回は、そんな“食”に出来る可能性を、出来るだけ分かりやすく実践的にお話させていただきました。

私も食べることは大好きです。「医食同源」少し大げさな気もしますが、“食”の可能性はまだまだ大きいと思います。

これからも、最新情報などもふまえて、皆さまの健康に役立つような、実践的なセミナーをおこなっていこうと思います。

拙い講師ですが、今後ともお付き合いいただければと思います。

 

ありがとうございました。

認知症サポート医とは

認知症今回は「認知症サポート医」についてです。

一般にはまだまだ知られていない言葉ではないかと思います。実際、私自身もその詳細を研修で再確認出来ました。

「認知症サポート医」とは、厚生労働省の認知症地域支援事業の一環として、認知症の正しい知識や治療法などを「地域のかかりつけ医」や「認知症患者様のご家族」などに助言していく立場の医師になります。その他重要な役割として、認知症に関わる他業種(地域包括支援センターなど)と地域の医療機関の連携をスムーズに行う推進役です。

平たく言うと、「認知症サポート医」とは医師の先生であり、患者様を取り巻く家族、社会環境をトータルに整えるプロデューサーやコーディネーターと言ったところでしょうか。

私が参加した今年初めの認知症サポート医研修は、全国から200人以上の医師が集まり2日間に渡って行われました。印象に残った点は半数以上の医師が、私も含めて現在、認知症の診断、治療を積極的に行っている専門医が多かったところです。(研修前の印象としては、あまり認知症治療に積極的ではない医師が自身の能力向上のために受講する感じなのかと勝手に想像していました。)日本では高齢化が急速に進み認知症を発症する人が右肩上がりの増えており、ご家族だけで介護をするという事が厳しい環境になっています。このため、地域全体が認知症の患者さんとその家族を支える環境作りが大切になってきます。その中心で、診療から環境までを広くサポートする医師。あらためて重責を痛感しました。

また、この「認知症サポート医」は、圧倒的に数が足りていません。現状、全国でも約3,200人程度、神戸市では20数人程度とのことです。(平成25年現在)

当院にも2人暮らしのご夫婦がそろって認知症を発症し、通院されている患者さんがいます。このような場合、最終的にはどちらか一人もしくは二人とも長期入所出来る施設に入所する事が多くなります。やはりご本人にとってみれば、住み慣れた家に最後まで居たいと思うのが本音だと思います。

このようなケースを普段診療で見ていると、もっと積極的に何かサポート出来る事がなかったのか疑問に思う事が本当によくあります。

私には、こんな気持ちからの認知症サポート医研修受講でした。

地域の認知症に関わるいろいろな業種の人たちに認知症の正しい知識を広め、一般の人達にも認知症について正しい認識を持ってもらうことにより、認知症の人達やその家族が住みやすい環境を作ることがこれからの認知症治療にとって一番大事な点だと思います。

これからは微力ながら認知症サポート医としてまた認知症診断、治療の専門医として

地域医療に貢献できればと思います。

インフルエンザ予防接種について

今回はインフルエンザ予防接種についてです。
この時期になると皆さんも予防接種を受けようか悩まれると思います。
知らない方もいるかもしれませんが、インフルエンザワクチンは感染を予防出来る
ワクチンではありません。

洗面所、手洗いインフルエンザウィルスは鼻粘膜や口腔粘膜などから侵入するため、物理的にワクチンでは感染を防ぐことが出来ません。感染予防はあくまでも、「うがい」、「手洗い」です。

ではワクチン接種は意味がないのかと言うとそうではなく、ワクチンはインフルエンザウィルスの感染後、ウィルスが増殖しインフルエンザが発症するのを抑える効果があります。
どれぐらいの効果があるかと言うと、13歳以上65歳未満の方で、約60%程度の効果
があると言われています。13歳未満や65歳以上の方は抗体が出来ににくく、個人差は
ありますが、約30%~50%程度と言われています。
100%の有効率ではないという事をご理解いただければと思います。

では、何月頃に接種すればいいのかと言うと、特に決まりはありませんが、
予防接種後、抗体は2週間程度から上昇し、約1カ月後にピークを迎え、3~5カ月かけて
徐々に低下していきます。
毎年、インフルエンザは12月終わり頃から流行し始め、2月をピークに4月頃まで続きます。この事から、12月に入ってから接種すると、ちょうど抗体のピークと流行のピークが重なるため、当院では12月に入ってからの接種をお勧めしています。
13歳以下の方は2回接種が必要ですが、1回目と2回目の間隔は4週間あけるのが推奨されています。

うがいをする女性この為、1回目は11月に過ぎに接種されると良いと思います。
予防接種は流行期に入るまでに抗体を十分に増やすことが基本ですので、最低でも年内には接種を済ませておいてください。

なお、繰り返しになりますが、インフルエンザの感染予防はあくまでも「うがい」、「手洗い」
です。この時期は外出から戻ったら必ず、「うがい」、「手洗い」をしてください。

インフルエンザ予防接種についてはこちらもご覧ください。