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神戸市、須磨区「かかりつけ医」の思うこと④

開業50周年を迎えて、“心からの感謝を”

1971年6月1日、父が開業した「木村医院」は、

私が引き継いで「きむら内科医院」となり、

今年で50周年を迎える事となりました。

 

「医院を支えてくださった神戸の皆様、

           心より、 ありがとうございます。」

 

東京の大学病院から移って約10年、

「地域医療」を取り巻く環境は、超高齢化、デジタル化、

医学も、新薬、新療法と、大きく変化しました。

新型コロナウイルスは、今なお世界中で猛威を振るっています。

当院でも感染対策を強化し、完全予約診療制も導入しました。

 

私にとっては激動の10年でしたが、

当院に通ってくださる皆様の「信頼」と「笑顔」が、

日々私の背中を押してくれました。

 

「皆様から元気を頂きました。

        ほんとうに、 ありがとうございます。」

 

これからも、「確かな先進の医療」を「地域の皆様」にお届けするために、

◆院内医療機器、デジタルシステムを最新にアップグレードしました。

 検査精度の向上、検査時間も短縮です。最新の高機能CTでは、

 放射線被ばく量も大幅低減していますので、

 お子様からお年寄りまで、安心してご利用いただけます。

◆「次世代型空気清浄除菌脱臭装置」で院内ウイルス対策もさらに強化です。

◆新型コロナウイルスに関しては、「感染しやすさと重症化リスク」が判定できる

 遺伝子検査も導入しました。

◆今、最も必要とされる「免疫力改善」などの「予防医療」、

  「アンチエイジング医療」「医学的ダイエット」にも積極的に取り組みます。

◆また、超高齢化社会に対応し、「認知症専門医」「老年病専門医」「抗加齢医」

 専門資格を最大限に活かした「高齢者総合診療」の強化・拡充もいたしました。

 当院は、院内処方ですので高齢者にも多い、併発疾患のコントロール、

 多剤服用なども一括して対応が可能です。

◆患者様のメリットを優先した上で、部分的ですがオンライン診療も開始予定です。

 

そして私自身は、

お子様からお年寄りまで、ご家族の皆様に、かかりつけの皆様に、

いつでも「いちばんの医療」を提供できるように

これからも「新しい医療」を休むことなく研鑽して参ります。

皆様からの「信頼」に、「まごごろ」でお応えするために。

 

2021年 6月1日    きむら内科医院    院長 木村 明裕

神戸市、須磨区「かかりつけ医」の思うこと③

「遺伝子を使ったウィルス感染症リスク検査を受けてみました。」

現在、兵庫県は緊急事態宣言下にあり、まだ予断は許しません。
医療従事者へのコロナウィルスワクチンの接種も始まりましたが、
どのような副作用が日本人で出るかは不明点が多いのも事実です。
コロナウィルスに関する多くの医学レポートは、日々調べていますが、
ワクチンの副作用について、「どのような体質の人に出やすいか」などは、
まだまだデータ不足の印象があります。

そこで今回は、
ウィルス感染症の「感染リスク」と「感染後の重症化リスク」を判定する
遺伝子検査を皆さんに紹介しようと思います。
判定出来るウィルスは「新型コロナウィルス」、「インフルエンザウィルス」、「HIV(エイズ)ウィルス」、「B型、C肝炎ウィルス」、「ノロウィルス(感染リスクのみ)」の6種類です。検査方法は、他の遺伝子検査同様、僅かな採血だけです。とても簡単です。

さて、気になる結果ですが、
私の場合、新型コロナウィルスについて感染リスクは高くありませんでした。
が、
“感染後に重症化するリスクは少し高い”という結果になりました。
なので、
自分はコロナウィルスワクチン接種をしたほうがいいと判断しました。

新しいワクチンの接種に不安や迷いを感じている方は多いと思いますが、
「このような遺伝子検査を受けて客観的なデータを自分で知る」というのも、
ワクチン接種をする判断材料のひとつになると思います。

勿論、重症化リスク改善のアドバイスもいたします。
ご興味がある方はお気軽にメールや電話でお問い合わせください。

きむら内科医院  院長  木村 明裕

神戸市、須磨区「かかりつけ医」の思うこと ②

「新型コロナウイルス緊急事態宣言が解除になりました。」

欧米でも感染第一波の収束感が報道されると共にコロナ後の生活「アフターコロナ」について「新型コロナと共存する新たな日常」、「新しい生活様式」、「ニューノーマル(新常態)」、「ウィズコロナ」、などと様々な言葉で語られるようになってきました。

 

―――(ほんの少しだけの安堵もありますが、)――――――

やはり、私の仕事(神戸市、須磨区、かかりつけ医)としては、

いま一度、申し上げます。

感染者が少なくなっても、ウイルスは“ゼロ”ではありません。(空気中3時間、付着では3日間感染性も、と報告があります)

新型コロナウイルスは、完全な特効薬がまだありません。

予防のワクチンもありません。

インフルエンザよりも感染力も致死率も高いです。(僅か数カ月で世界中に拡がる威力です)

発症前でも、他人に感染します。

 

ですから、“3密(密閉、密集、密接)を避けましょう。”

“マスク、手洗い、ソーシャルディスタンスを続けましょう。”

 

これが、これからの「“新しい”いつもの予防です。」 徹底を!お願いします!

 

私は、この「“新しい”いつもの予防」が、

日々の生活で「安心や信頼や自信」をもたらしてくれると思います。

自分がやれば安心が高まり、

みんなもやれば信頼が高まり、

もっとやれば自信が高まると思います。

 

――――(例えば、特効薬やワクチンを待つ間に、

みんなが免疫を強くして持病の改善に努められたら

「安心や信頼や自信」はどれ程凄いことになるのだろうか。)―――――

 

そして、当院も“新しい”をはじめています。

まずは、完全電話予約制。他にも、通院を少なくする工夫、電話などによる診察、待合のレイアウト、院内消毒のアップグレード、スタッフの対応など、まだまだたくさんあります。

これからも、かかりつけの皆さんに「“新しい”かかりつけ医院の“新しい”医療」を提案していきたいと思います。

 

きむら内科医院    院長  木村 明裕

 

神戸市、須磨区、「かかりつけ医」の思うこと ①

「院内セミナーを終えて」

きむら内科医院院長の木村 明裕です。

先日、「認知症にならないための食事」をテーマに、当院の待合ロビーを使ってセミナーをおこないました。かかりつけ医として、日々の診療以外に何かできることは?という気持ちからです。

20名の予定でしたが、30名様近くご参加いただきました。

まずは、「皆さま、ご参加、どうもありがとうございました。」

一方的に話すだけでなく、できるだけ身近で、気軽に話し合える場にしたいと思い、皆さんがいつも使う待合ロビーに椅子を並べてみました。私自身も堅い雰囲気は苦手ですので。

そして、何よりも感動したのは、皆さんが一生懸命にノートを取ったり、たくさんの質問が出たり、とてもアクティブだったことです。

とても、元気です。嬉しくなりました。

 

現在、認知症の確実な予防法はありませんが、認知症を起こす病気の中で一番多い「アルツハイマー病」は生活習慣病の関連が注目されていて、糖尿病と比例して増加しています。例えば、血糖値を上げない食事の工夫で、予防の可能性が高くなると思います。今回は、そんな“食”に出来る可能性を、出来るだけ分かりやすく実践的にお話させていただきました。

私も食べることは大好きです。「医食同源」少し大げさな気もしますが、“食”の可能性はまだまだ大きいと思います。

これからも、最新情報などもふまえて、皆さまの健康に役立つような、実践的なセミナーをおこなっていこうと思います。

拙い講師ですが、今後ともお付き合いいただければと思います。

 

ありがとうございました。

認知症サポート医とは

認知症今回は「認知症サポート医」についてです。

一般にはまだまだ知られていない言葉ではないかと思います。実際、私自身もその詳細を研修で再確認出来ました。

「認知症サポート医」とは、厚生労働省の認知症地域支援事業の一環として、認知症の正しい知識や治療法などを「地域のかかりつけ医」や「認知症患者様のご家族」などに助言していく立場の医師になります。その他重要な役割として、認知症に関わる他業種(地域包括支援センターなど)と地域の医療機関の連携をスムーズに行う推進役です。

平たく言うと、「認知症サポート医」とは医師の先生であり、患者様を取り巻く家族、社会環境をトータルに整えるプロデューサーやコーディネーターと言ったところでしょうか。

私が参加した今年初めの認知症サポート医研修は、全国から200人以上の医師が集まり2日間に渡って行われました。印象に残った点は半数以上の医師が、私も含めて現在、認知症の診断、治療を積極的に行っている専門医が多かったところです。(研修前の印象としては、あまり認知症治療に積極的ではない医師が自身の能力向上のために受講する感じなのかと勝手に想像していました。)日本では高齢化が急速に進み認知症を発症する人が右肩上がりの増えており、ご家族だけで介護をするという事が厳しい環境になっています。このため、地域全体が認知症の患者さんとその家族を支える環境作りが大切になってきます。その中心で、診療から環境までを広くサポートする医師。あらためて重責を痛感しました。

また、この「認知症サポート医」は、圧倒的に数が足りていません。現状、全国でも約3,200人程度、神戸市では20数人程度とのことです。(平成25年現在)

当院にも2人暮らしのご夫婦がそろって認知症を発症し、通院されている患者さんがいます。このような場合、最終的にはどちらか一人もしくは二人とも長期入所出来る施設に入所する事が多くなります。やはりご本人にとってみれば、住み慣れた家に最後まで居たいと思うのが本音だと思います。

このようなケースを普段診療で見ていると、もっと積極的に何かサポート出来る事がなかったのか疑問に思う事が本当によくあります。

私には、こんな気持ちからの認知症サポート医研修受講でした。

地域の認知症に関わるいろいろな業種の人たちに認知症の正しい知識を広め、一般の人達にも認知症について正しい認識を持ってもらうことにより、認知症の人達やその家族が住みやすい環境を作ることがこれからの認知症治療にとって一番大事な点だと思います。

これからは微力ながら認知症サポート医としてまた認知症診断、治療の専門医として

地域医療に貢献できればと思います。

きむら内科医院のもう一つの遺伝子検査「遺伝子年齢について」

皆さんの中で「遺伝子年齢」と言われてピンとくる方はいらっしゃるでしょうか?

世の中には、見た目年齢、血管年齢、肺年齢など色々年齢を評価する方法があります。

しかし、遺伝子年齢ってどうやって検査するのか、また基本的に遺伝子年齢と実年齢は一緒じゃないのかと疑問に思う方がほとんどだと思います。

遺伝子年齢検査は採血でDNAの中のテロメアの長さを測定する検査となります。

テロメアとはDNAの末端にある構造ですべての人で共通のものになります。

dna02

 

皆さんも早老症という病気のアシュリーちゃんの事を知っている人も多いと思います。

早老症は先天的にテロメアが短く、健常人の10倍程の速度で老化していく病気です。

このような病気の研究により、テロメアが長い人は寿命が長く、テロメアが短い人は寿命が短いと言われるようになりました。

では、遺伝子年齢検査は寿命を測る検査なのかと言われるとそうではありません。

テロメアの長さには個人差がありますが、病気やストレスがかかると短くなる事が最近、分かってきました。

つまり、いくらテロメアが長い人でも、喫煙や暴飲暴食を繰り返していると、テロメアが短くなり、病気を発症し、短命に終わる事もあります。

テロメアの末端(DNAの一番端)にはさらにGテールと言われる尻尾のようにくるっと丸まった構造があるのが分かっています。

Gテールはきれいに丸くなって収まる事によりDNAの安定を図っている事が最近の研究で分かってきました。

喫煙や暴飲暴食、過度なストレスなど、生活習慣が乱れるとこのGテールが削れて、DNAの安定が崩れる事により、病気を発症する事が分かってきました。

 

つまり、遺伝子年齢検査とは持って生まれたテロメアの長さ(遺伝子強度)とGテールの長さ(遺伝子疲労度)を同時に測定する事により、現在の自分の置かれた健康状態を客観的に診断する検査となります。

 

今までの健康診断や人間ドックなどは病気にならないと異常が発見できませんでしたが、

遺伝子年齢検査を行うことにより、今後自分が何らかの病気になる危険性を判断する事が出来ます。またこの検査では、今までの検査以上にがんをはじめとする様々な病気に対して、より早期の発見も期待出来ます。

いつ、どのような病気になるかは診断できませんが、自分の遺伝子年齢を知ることで、今までの生活習慣を見直すいい機会になると思います。特にGテールの長さ(遺伝子疲労度)

は日々変化するので、定期的に測定することにより、自分の健康管理の良い指標になると思います。通常の遺伝子検査から更に進歩して、遺伝子レベルでの健康管理が出来る事は画期的だと思います。

 

今までの遺伝子検査と同様、この新しい「遺伝子年齢検査」も

当院で測定出来ますので、ご質問のある方はお気軽に院長までお尋ねください。

 

 

インフルエンザ予防接種について

今回はインフルエンザ予防接種についてです。
この時期になると皆さんも予防接種を受けようか悩まれると思います。
知らない方もいるかもしれませんが、インフルエンザワクチンは感染を予防出来る
ワクチンではありません。

洗面所、手洗いインフルエンザウィルスは鼻粘膜や口腔粘膜などから侵入するため、物理的にワクチンでは感染を防ぐことが出来ません。感染予防はあくまでも、「うがい」、「手洗い」です。

ではワクチン接種は意味がないのかと言うとそうではなく、ワクチンはインフルエンザウィルスの感染後、ウィルスが増殖しインフルエンザが発症するのを抑える効果があります。
どれぐらいの効果があるかと言うと、13歳以上65歳未満の方で、約60%程度の効果
があると言われています。13歳未満や65歳以上の方は抗体が出来ににくく、個人差は
ありますが、約30%~50%程度と言われています。
100%の有効率ではないという事をご理解いただければと思います。

では、何月頃に接種すればいいのかと言うと、特に決まりはありませんが、
予防接種後、抗体は2週間程度から上昇し、約1カ月後にピークを迎え、3~5カ月かけて
徐々に低下していきます。
毎年、インフルエンザは12月終わり頃から流行し始め、2月をピークに4月頃まで続きます。この事から、12月に入ってから接種すると、ちょうど抗体のピークと流行のピークが重なるため、当院では12月に入ってからの接種をお勧めしています。
13歳以下の方は2回接種が必要ですが、1回目と2回目の間隔は4週間あけるのが推奨されています。

うがいをする女性この為、1回目は11月に過ぎに接種されると良いと思います。
予防接種は流行期に入るまでに抗体を十分に増やすことが基本ですので、最低でも年内には接種を済ませておいてください。

なお、繰り返しになりますが、インフルエンザの感染予防はあくまでも「うがい」、「手洗い」
です。この時期は外出から戻ったら必ず、「うがい」、「手洗い」をしてください。

インフルエンザ予防接種についてはこちらもご覧ください。

 

最近話題の遺伝子検査について

はじめまして。
きむら内科医院院長の木村 明裕です。
今後は不定期になると思いますが、ブログを書いていこうと思います。
皆様に最新の医療情報や健康について質の高い情報を中心にお伝えしようと思います。

image-(4)第一回目は最近話題の遺伝子検査についてです。
当院でも今年6月より遺伝子検査を導入しました。当院で導入した遺伝子検査は高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、脳梗塞、心筋梗塞など生活習慣病のリスクを判定し、今後の運動や食事、内服指導に役立てるものです。検査を受け自分の体質を客観的に理解することで、なぜ自分が太りやすいのか、血圧が高いのか、薬で治療しないといけないのかなど、普段疑問に思っている事を解決する手段になります。

私も検査をしましたが、自分の体質を理解するのは重要だなと再認識しました。私の父親は糖尿病から糖尿病性腎症による透析を行い、最後は心筋梗塞で亡くなりました。私も糖尿病や心筋梗塞のリスクを心配していましたが、リスクは低いことが判明しました。しかし、糖尿病を発症すると腎症になりやすくなる遺伝子を保有していますので、普段の食事、運動には気を付ける必要があると思います。

遺伝子検査で一番気をつけなくてはいけない事は、糖尿病や心筋梗塞になりやすい遺伝子を保有しているからといって必ずその病気にはなるとは限らないという事です。なぜかと言えば、一部の特殊な遺伝子疾患を除き、一般的に病気の発症には遺伝子は25%程度しか影響していない事が最近の研究で分かってきています。残りの75%は何かと言えば、食事や運動、睡眠、喫煙などの生活習慣が多くの要因となっています。生活習慣を正すことで、病気に影響を与える遺伝子の発現を抑える事が最近の研究で分かってきています。つまり、自分の生活習慣を変える事が将来の病気の予防になるという事です。そのためには自分の体質を理解し、自分に合った食事や運動をする必要があります。遺伝子検査は生活習慣を正す上での動機付けになります。

遺伝子イメージ当院では遺伝子検査を用いて個々の体質に応じて必要な栄養素や運動指導、サプリメントの処方を行っています。遺伝子検査はただ漫然と薬を飲んでいる方や運動、食事療法が続かない人にぜひ受けていただきたい検査だと思います。

 

私は遺伝子検査の結果から自分に必要と判断したサプリメントの服用をしています。
当院で処方しているサプリメントは体温より低い温度で製造しているため、ビタミン類の本来の機能が失われず、体内に長時間留まる事が出来ます。つまり自分で生野菜や果物を食べた時に近い状態で吸収されます。
suppliビタミン類は熱を加えると変性しやすく、本来の効果を発揮できません。
変性したビタミン類はいくら摂取しても体外にすぐに排出されほとんど効果がありません。
皆さんもどのように製造されたサプリメントかよく調べて服用されることをお勧めします。
遺伝子検査により自分に必要なサプリメントを摂取することで無駄な服用を減らす事が出来、経済的な負担も減らす事が出来ます。
私の場合は、今までサプリメント代に月に約1万3千円使っていましたが、遺伝子検査により必要なサプリメントを絞り込むことで現在は約6千円と50%以上のコスト削減に成功しました。
どんなサプリメントを摂取したらいいか分からない方や、今まで月に何万円もサプリメントにつぎ込んであまり効果が実感出来なかった方にも一度遺伝子検査を受けていただければと思います。